大学教育改革地域フォーラム2012 in 奈良 を開催しました。 公開日  :  2012-12-05 10:51

なっきょんの大学レポート

 奈良県大学連合では、11月25日に奈良教育大学を会場として、文部科学省との共催で「大学教育改革地域フォーラム2012 in 奈良」を開催、学生や教育関係者ら約170人が参加しました。

 これは、文部科学省が、大学教育の質的転換を促すために必要な課題や具体的な取組等に対応するため、大学、教員、学生等の立場から幅広く議論するべく開催している地域フォーラムの一環で、中央教育審議会答申「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて」が国公私立大学共通の重要な課題であることに鑑み、大学での学びに問われている諸問題を明らかにし、県内の高等教育全体に寄与することを目的に開催されたもの。

 冒頭、奈良県大学連合代表として長友恒人奈良教育大学長が挨拶、その後文部科学省制作の問題提起映像「いま、問われる『大学での学び』」上映の後、コーディネーターである岩井洋帝塚山大学長の進行により、「『大学での学びを深め楽しむために、今必要なこと』~社会が求める大学での学び~」をテーマにパネルディスカッションが行われました。まず各パネリストから発表があり、小松親次郎文部科学省私学部長からは、中教審答申に基づき、大学教育の現状と課題について、松山豊樹奈良教育大学教授からは、同大理数教育プログラムの取組について、栗山道義奈良県人事委員会委員長・(株)三井住友銀行元副頭取からは、産業界が大学・大学生に求めていることについて、吉田育弘奈良県教育委員会教育次長からは、県内の初等・中等教育の現状と取組について報告、提言がありました。さらに、奈良女子大学、畿央大学、帝塚山大学の学生から、大学での取組や大学生の学びの現状、大学への要望などが発表されました。

 その後、フロアからの質問を交えて議論が進められ、「何かを学びたいという意欲が学びの場には必要」「大学がそれぞれの特色を出して目標を立て、腕に覚えのある学生を社会に送り出すことができるようにする必要がある」など様々な意見が出されました。

 文部科学省、大学、産業界、教育界それぞれの立場での異なる見方や、学生の生の声を共有することができ、非常に有意義なフォーラムとなりました。

>>フォーラム実施要項はこちらをご覧ください。

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冒頭挨拶する長友学長(奈良県大学連合代表) 冒頭で挨拶する長友学長(奈良県大学連合代表)

パネルディスカッションの様子 パネルディスカッションの様子

最終更新 : 2022-05-11 10:00