奈良教育大学は、ESDを指導できる教員の養成と現職教員の研修に取り組んでおり、平成27年度に受託した日本/ユネスコパートナーシップ事業「学校現場でESDの取組を適切に行い、指導計画を作成できる教員を育成する教員研修プログラムのあり方に関する調査研究」の結果を踏まえて、ESDティーチャープログラム(学生対象及び現職教員向け)を開発しました。
このプログラムでは、ESDに取り組む教員に求められる資質能力として、次の3点を含む教育実践力を育成すること目指しており、平成28年度からプログラムを実施しています。
学生を対象としたESDティーチャープログラムは、ESDに関する科目履修と学校現場での支援活動や被災地支援ボランティアなどのESD実践、ESD連続公開講座等の授業科目以外でのESD演習、さらに現職教員との協働で、教材開発を行い、ESD学習指導案を作成するというプログラムで、現職教員向けESDティーチャープログラムは、ESD等に関する理論を理解した上で、学習指導案の相互検討、ESD授業実践報告書の作成を基本とし、各種学会や研究会での実践発表等の要件を満たすことで、ESDティーチャーからESDマスターへ、そしてESDスペシャリストへと段階的・継続的に力量形成を図るシステムを設けており、これまでに、奈良県はもとより、北海道羅臼町、山形県山形市、宮城県仙台市、東京都、滋賀県長浜市、長崎県長崎市、福岡県福岡市・大牟田市、沖縄県那覇市で「全国版ESDティーチャープログラム」を展開してきました。
令和2年度のESDティーチャープログラム認証式では、本学、附属中学校、長浜市立永原小学校、大牟田市、山形市と5ヵ所で授与式を行い、8名の学生と42名の現職教員をESDティーチャーに、2名の現職教員をESDマスターに認定しました。
平成28年度からこれまでの認定実績は
学生のESDティーチャー 31名
現職教員のESDティーチャー 117名
現職教員のESDマスター 19名
現職教員のESDスペシャリスト 9名
となりました。
本学
附属中学校
長浜市立永原小学校
山形市
大牟田市