「カンボジア国教員養成大学設立のための基盤構築プロジェクト」本邦研修を終了 公開日  :  2022-09-30 20:00

新着情報

 本学が平成291月から参画している国際協力機構「カンボジア国教員養成大学設立のための基盤構築プロジェクト」における本邦研修が、新型コロナウイルス感染症の影響により3年ぶりに本学において行われました。

 本プロジェクトの中で最終回となる本研修では、17名の研修員が9/1210/1の間来日されました。前半は、東京都内の宿泊施設においてオンラインによる研修が行われ、本学内における対面研修は9/219/30の期間で行われました。その締めくくりとして、最終日である930日に、本学図書館ラーニングコモンズにおいて成果発表会及び閉講式が行われました。
 成果発表会では、分野毎に今回の本邦研修及びプロジェクト6年間の成果と今後の抱負について発表が行われ、共有されました。

 続いて閉講式が行われ、最初に、研修担当教員を代表して本学理科教育講座 森本弘一教授が、「研修の最後に立ち会うことができ光栄です。プロジェクトのはじめは、計画のすべてを実行できるかどうか不安でしたが、研修のたびに、先生方の知識とスキルの向上を確認することができました。これから、お互いに議論しながら、さらにカンボジアに適した授業を工夫されることを期待しています」と研修員に励ましの言葉をかけられました。
 次に、本プロジェクトの共同事業体(株式会社パデコならびにインテムコンサルティング株式会社)を代表してパデコ社の高橋光治氏から、「私たちで作り上げたシラバスや教材は、他のASEAN諸国と比べても何ら見劣りしない、カンボジア国教員養成大学の大きな資産となりました。この資産を皆さんの知恵と努力で大きくしてやってください。10年後に再びシラバスを見たとき、その変化にいい意味で驚くことになるのを期待しています」と挨拶がありました。
 これに対して研修員の代表は、「研修を通して、私たちは素晴らしい経験を得ることができました。私たちは今、ひしひしと変化する世界の状況の中で、柔軟に対応していくことが求められています。プロジェクトメンバー並びに奈良教育大学の先生方は、シラバスや指導案のほか、教育にかかるさまざまな問題解決の手助けを通し、私たちが障害やプレッシャーを乗り越える後押しをしてくださいました。皆様の支援が私たちの胸に確かに植え付けられ、そして根付いていると確信しています」と力強く語られました。

 本プロジェクトの研修の成果は、カンボジア国のプノンペンとバッタンバンの両都市の四年制教員養成大学(TEC)での教員養成において活用されます。

【本邦研修の様子:本学構内にて】

【本邦研修の様子:本学構内にて】

【成果発表会:図書館ラーニングコモンズにて】

【成果発表会:図書館ラーニングコモンズにて】

【閉講式―森本教授からの修了証授与】

【閉講式―森本教授からの修了証授与】

【集合写真】

【集合写真】