文部科学省石川文部科学広報官を招いて令和7年度FD研修会を開催しました 公開日  :  2025-12-04 15:00

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 奈良教育大学では、11月26日(水)に、石川仙太郎文部科学省文部科学広報官(前総合教育政策局教育人材政策課教員免許・研修企画室長)を招いて、令和7年度FD研修会(教員就職率向上研修会)を実施しました。
 この研修会は、教員採用試験の状況や支援体制、公立学校の現状・課題等について学ぶことで、学生の教員就職の指導等に役立てるため実施しているもので、奈教大の教職員約100名が参加しました。
 研修会では、越野和之教育担当副学長(就職支援室長)の挨拶の後、石川文部科学広報官の講演が行われました。講演では、「教員採用試験の第一次選考の共同実施」を含め、教員採用選考試験の校種別の動向や教員採用に関する政策について説明が行われ、参加者は熱心に耳を傾けていました。
 講演後の質疑応答では、奈良国立大学機構榊裕之理事長から、令和6年度採用者約3万6千名のうち、国立の教員養成大学学部卒業者の採用者数が約6千名という現況をどう考えるか等の質問がありました。石川文部科学広報官からは、国立の教員養成大学に在籍する学生は総じて、教員になるために先導的な恵まれた教育課程で学んでいるので、教員就職率のもう少しの向上を期待していること、一方で新卒者だけでなく一定の経験を積んだ既卒者にも教員になってもらうよう、各自治体でも特別選考やペーパーティーチャー研修が実施されているので、既卒者の動向にも注視していってほしいことを併せて述べられました。
 講演会に先立って午前中は、授業見学、学生との意見交換会、教職員との意見交換会も行い、有意義な研修会となりました。 

講演を行う石川文部科学広報官 研修会で質問する榊理事長 学生との意見交換会の様子
講演を行う石川文部科学広報官 研修会で質問する榊理事長 学生との意見交換会の様子