令和8年6月30日(火)、大阪中小企業投資育成株式会社との共催により、「職場に求められる熱中症対策~激甚化する猛暑から従業員の命と会社を守る~」を大阪中小企業投資育成株式会社セミナールームにおいて開催しました。
本セミナーでは、整形外科医師であり、本学教育学部保健体育講座の笠次良爾教授が講師を務め、2025年の労働安全衛生規則改正を踏まえ、企業に求められる熱中症対策について、医学的根拠に基づいて解説しました。人体の熱放散メカニズムや暑熱順化の重要性、熱中症予防の考え方に加え、万一の発症時に備えた緊急時対応計画(EAP)の作成方法について講義を行いました。さらに、参加者はグループワークを通じてEAPを検討するとともに、傷病者搬送法やローテーションアイスタオル法による身体冷却法など、現場で実践できる対応技術を体験しました。
参加者アンケートでは、「会社として熱中症対策を見直す必要性を実感した」「発症後の対応訓練が不足していることに気付いた」「社内教育やEAPの整備に活かしたい」「実践的な内容で非常に分かりやすかった」といった声が多数寄せられました。特に、企業内での熱中症予防だけでなく、万一発生した際に組織として迅速に対応する体制づくりの重要性について理解が深まったとの意見が多く見られました。
奈良教育大学では、教育・研究で培った知見を学校現場だけでなく地域や企業にもリカレント教育として還元し、安全・安心な社会づくりに貢献する取組を今後も推進してまいります。


