教育実習の実施方針(教育実習ポリシー) - 奈良教育大学

教育実習の実施方針(教育実習ポリシー) 在学生の方へ

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奈良教育大学 教育学部

教育実習の実施方針(教育実習ポリシー)

  

本教育実習ポリシーは、本学教育学部の教育課程における「教育実習」に関し、大学と附属学校園とが同一の理念の下に実施することを目的として、その根本となる方針を次の5つの観点から定めています。

1.教育実習の意義 

 教育実習は、実習校における子どもの学びと学生の教育実践者としての学びとを共に追求し、両者が関わり合って互いの成長を目指すものであること。

 教育実習は、学生自身にとって、自らの学びが中心と捉えられることがあります。しかし、教育実習が実習校園の子どもの学びの妨げになることは許されません。実習生が子どもと関わることによって子どもの学びや成長を支援し、そのことで実習生も学び成長できるのです。貴重な時間を預かっているという認識のもと、子どもと実習生がともに密接な関係をもって生活時間を共有し、互いに成長できる、そんな教育実習を目指します。

2.教育課程における教育実習の位置付け

 教育実習は、学生がそれまでに身に付けてきた学びを発揮するとともに、実践と省察を通して自身の教師像をより確かなものにする転換期であり、教員を目指す上での中核的な学修であること 。

 本学では、教職科目等の学びを通して、教員としての資質・能力を身に付けていきます。中でも、実践系科目では、1~2年次において、授業観察や現場教員との関わりを通して、教員のイメージや自分が理想とする「教師像」を描いていきます。これに続く3年次の教育実習は、それまで学んだ知識や技能を実際の教育現場で発揮する学修の機会です。実践を通して、それまでのイメージや教師像が大きく更新されたり、より明確化されたりすることが期待されます。つまり、教育実習は4年間の学修の中で大きな転換期(ターニングポイント)でもあります。それを経ることで、将来の教員として成長するための確かな基盤(土台)を備えることができるでしょう。

    

3.附属実習指導における大学教員と附属教員の協働

 大学と附属学校園の教員は、一人ひとりの学生の個性を尊重し、有意義な教育実習を実現するために、協働して実習指導に当たり、次世代教員の育成に努めるものであること。

 教育実習は、実習校園の教員からのみ指導を受けるものではありません。学校現場におけるリアルな教育的課題やその学校園の子どもに即した対応や指導方法などは、そこでの教員から学ぶ一方で、実習先で学んだことを他の学校園でも発揮できるように一般化させたり、教育理論や教科の専門的内容等と関連付けたりすることは、大学教員から学ぶことができます。附属学校園の教員と大学教員とは常に連携・協働して皆さんを支えます。そのことで、皆さんの個性を生かし、様々な現代的教育課題に対応できる力をもつ次世代の教員育成を目指します。

4.附属学校園における教育実習の特色

 附属学校園における教育実習は、実習生同士が協力し合い、互いに切磋琢磨する学びの場であること。

 附属学校園での教育実習は、1クラスに3~4人の実習生が入ります。このことのメリットは、第1に、実習生がチームを組み集団で子どもの教育を支援できることにあります。第2は、実習生同士が互いに協力し、切磋琢磨して、教員としての力量をともに高めていけることです。まさに、実習生にとっても「対話的で深い学び」を実現できる体制です。これらのメリットを生かし、自ら主体的に、より質の高い教育実習を創造していくことを期待します。

5.附属学校園における教育実習の評価

 教育実習の評価は、学生が自ら、新任教員として備えるべき資質能力基準(cuffet)の各項目に照らして適切に把握し、その後の学修における目標設定に繋がるものであること。

 教育実習では、それまでの大学の学びで獲得した教員としての知識や技能を活かして実践に取り組みます。実際に子ども達を前に授業や指導をしてみると、意外と上手くできたこと、できなかったことなど、様々な場面において実感するはずです。これに、附属学校園の指導教員等からの指導・評価が加わることで、皆さんにとっては新たな学びの目標を得て、自己成長(伸張)へと繋がることを目指します。

お問い合わせ先
奈良教育大学 教務課修学指導係
Tel:0742-27-9125  
Fax:0742-27-9145  
E-mail:kyoumu