科研費での研究の実施にあたっては、研究データの管理計画書であるデータマネジメントプラン(DMP)を活用し、研究データの適切な管理や利活用の促進に努めていただきます。令和6年度から原則全種目*において、研究開始にあたり、研究代表者はDMP(データマネジメントプラン)を作成してください。
■DMP様式例・記入例 ■作成上の注意
<研究開始前>
・DMPの様式例を参考に、研究開始にあたり研究データの管理計画を策定してください。
・交付申請時に提出は不要です。
<研究実施中>
・DMPに基づき適切な研究データの管理のもと、研究を進めてください。
・また、研究の進捗に応じてDMPは適宜更新してください。
<各年度の研究終了後>
・研究代表者は実施状況報告書及び実績報告書の一部として、研究データの情報(メタデータ等)を入力・提出してください。
(研究データそのものの提出は不要です)。
・メタデータ情報はKAKEN及びCiNiiResearchに連携され、登録・公開されます。
・研究データは、研究終了後も適切に管理してください。また、公開する研究データは、DMPに基づき、機関リポジトリや分野別リポジトリ等に格納してください。
対象種目
特別推進研究・学術変革領域研究(A・B)・基盤研究(S・A・B・C)・挑戦的研究(開拓・萌芽)・若手研究・研究活動スタート支援・特別研究促進費・特別研究員奨励費・国際先導研究・国際共同研究強化・海外連携研究・帰国発展研究)
参 考
・研究データ:研究開発の過程で生み出される全てのデータで、電磁的な形態により管理可能なものをいいます。
・管理対象データ:研究データのうち、研究者の所属する機関の基準等に基づき、管理・利活用の対象として、研究者がその範囲を定めるものをいいます。
・データマネジメントプラン(DMP):研究データの保存・管理、並びに、公開・共有、利活用に関する方針を定める計画書をいいます。
・メタデータ:管理対象データを説明するための情報から構成されるデータをいいます。
論文の根拠データは原則公開です。その他、研究開発の成果としての研究データについても可能な範囲で公開することが望まれます。
研究代表者は実施状況報告書及び実績報告書の一部として、研究データの情報(メタデータ等)を入力・提出してください。
(※研究データそのものの提出は不要です)
代表者のメタデータ入力画面イメージ (クリックしてください) メタデータ情報入力項目について (クリックしてください)
Q1. 令和6年度に実施の課題がDMP作成の対象とのことですが、令和6年度以前に採択された継続課題も対象ですか。
A1. DMPの作成は、研究者による研究データの適切な管理や効率的な研究進捗の把握を目的としています。そのため、新規課題、継続課題問わず、DMPを活用し、研究データの適切な管理や利活用の促進に努めてください。なお、対象は令和6年度以降に実施する研究です。(過去に遡って作成する必要はありません)
Q2. 研究分担者もDMPの作成が必要ですか。
A2. DMPの作成は研究代表者が取りまとめることとしていますが、研究代表者、研究分担者ごとに作成し、研究代表者の方でまとめる形でも構いません。研究代表者、研究分担者及び研究協力者等と協議の上、作成してください。
Q3. 論文根拠データのほか、その他研究開発の成果としての研究データについても可能な範囲で公開することが望まれるとのことですが、どのように判断したらよいですか。
A3. 研究データはオープン・アンド・クローズ戦略に基づいて、公開及び共有が実施される必要があります。特に、個人情報、企業の秘密情報、研究の新規性、我が国の安全保障等の観点から、留意すべき研究データは非公開とすることが求められます。このため、研究者は、単純に公開や共有を是とするのではなく、合理的な理由により公開及び共有の範囲を設定するようにしてください。