【終了】米つくり体験学習 公開日  :  2023-05-02 09:00

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【開催報告】

本講座は我々が日々口にする米がどのように作られているのかについて知ることを目的に開催されました。受講者たちは、田植えから稲刈りまでの作業を体験し、籾すりや精米について学ぶことで、食や農業に対する理解を深めることができます。また、田圃が育む多様な生物に触れることで、農地やそこに棲む生き物について学ぶ機会ともなります。
田植えは曇り模様の6月10日 (土) に行われました。まずは米作りの一年についての簡単な講義と田植えのやり方を説明してから、素足になって泥の田んぼに入ってもって田植えをしてもらいました。田んぼの中にはヌマガエルがいたりカブトエビがいたりでにぎやかでした。

稲刈りの後は米を乾燥させるために好天が望ましいのですが、稲刈りをした10月14日 (土) は曇りでした。残念ながら運動会と重なってしまって来られなかった受講者もおられました。さて今でこそ稲刈りはコンバインを用いて稲刈り・脱穀・選別を行っていますが、昔は鎌で刈り取りハサ棒にかけて乾燥し、千歯扱ぎで脱穀、唐箕を用いて風選をしていました。受講者たちには昔の稲刈りを体験してもらうので、折角ですので昔の道具である千歯扱ぎ、足踏み脱穀機、箕、唐箕などを見てもらいました。鎌での稲刈り作業は、ザクザクとイネの束を切る感触が心地よく、鎌で刈り取っては根元を藁で縛ってハサ棒にかけてゆきました。最後は現代農機具のコンバインや乾燥機、籾摺り器などを見学しました。

最後の講座の12月2日 (土) には餅つきが行われました。本年度は2部制で行いました。餅の由来や餅つきのやり方などの講義を受けてから餅つきが始まりました。餅つきはぺったんぺったんと搗く部分が注目されますが、最初に杵で米粒をしっかりと潰してまとめる「こづき」という作業がとても大事です。こづきを終えてから子供たちは重たい杵で餅をつき、暖かいもちをすぐに丸めてきな粉などをつけて食べました。できたてのお餅は暖かく柔らかくておいしかったです。

受講者は自分たちが植えたイネから収穫された米(糯米)を使った餅つきを楽しみ、生産者の視点と消費者の視点の両方について、一連の体験から知ることができました。講座の最後に行われたアンケートでは、「おもちがとてもおいしかった」との意見がありました。近頃なかなか搗き立てお餅を食べる機会がないのでいい経験になったと思います。本講座を通して日々口にしているお米がどのように作られているのかを体験し、学ぶことができたのであれば、開講した我々にとっても嬉しい限りです。