地域スポーツ実習(保健体育講座 高橋豪仁・井上邦子・宮尾夏姫)

奈良教育大学
Knowledge

地域スポーツ実習(保健体育講座 高橋豪仁・井上邦子・宮尾夏姫)

 今月の『奈教の授業』では、「地域スポーツ実習」を紹介します!

講義の基本情報〉
 ・対象学年:保健体育専修2回生選択科目(通年)
          スポーツ指導者資格取得希望者必修科目

 ・受講者数:24名(令和2年度)

どんな授業?

 地域のスポーツクラブに、指導者として参加することによって、地域で展開されるスポーツ活動の指導や運営についての認識を高め、実践的な指導能力を養うことを目的とします。1回生後期の「スポーツ指導方法論」で、バルシューレについて学び、2回生の「地域スポーツ実習」では総合型地域スポーツクラブ「王寺やわらぎトラスト」で小学生を対象にして、実際にバルシューレの指導を行います。

 公益財団法人 日本スポーツ協会 公認スポーツ指導者資格「スポーツリーダー」を取得するのに必要な科目です。保健体育専修の2回生のほぼ全員が履修しますが、資格取得を目指す他専修の学生も、毎年2,3人履修します。

授業の流れ

オリエンテーション

 この授業の目的、実施方法、ポートフォリオの書き方、安全管理、心構え、等について確認します。

現場での学習

 クラスは、年間、水曜日の夕方に36回、土曜日の午前中に24回実施します。水曜日は小学1~4年を対象とし、3人の学生が指導に行き、土曜日は1~6年を対象とし、6人の学生が指導に行きます。金曜日の午後に幼稚園児を対象としたクラスがあり、そこで指導することもできます。また、奈良教育大学附属小学校でも、水曜日の午後にクラスがあり、これに参加することもあります。受講生は、3つのグループに分かれ、年間1人10回程度フィールドに行きます。

写真2.JPG  写真3.jpg

 開始30分前に集合して、打合せをし、実施後は直後に反省会を行い、課題とその対応法について検討します。毎回、3日以内にレポートをポートフォリオに提出します。また、どのようなプログラムを実施したのかを、受講生全体で共有します。

写真1.jpg  写真4.jpg

まとめ

 まとめとしての報告会は、年間3回実施し、各自テーマを設定して、これに関連させて、感じたこと、学んだことについて発表し、参加者を交えて質疑応答を行います。

担当教員よりメッセージ

 この授業は、バルシューレ・プログラムの指導法だけでなく、こども理解、安全管理、保護者への対応等、多くのことを学ぶことができます。生涯スポーツ社会の実現が求められ、学校と地域との連携の必要性が高まる現在、将来教員となる学生にとって、地域で展開されているスポーツ活動のフィールドを知ることは重要なことです。2回生で地域スポーツについて学んだ上で、3回生、4回生で教育実習に取り組むことによって、スポーツ指導についての広い視野をもった教員になって欲しいと思います。

 教員の写真.JPG
保健体育講座
  左:准教授 宮尾夏姫 
中央:教授 高橋豪仁
  右:准教授 井上邦子

※この記事は、2021年3月現在の情報をもとに作成されています。

 記事をお読みいただきありがとうございました!ぜひなっきょんナレッジに関するアンケートにもご協力ください。

)

カテゴリ   :   奈教の授業
最終更新 : 2022-02-28 16:58