【研修事業】カンボジア国教員養成大学設立のための基盤構築プロジェクト

【研修事業】カンボジア国教員養成大学設立のための基盤構築プロジェクト奈良教育大学

奈良教育大学

研修事業の活動状況（2018.9.11－9.28）

　奈良教育大学では、「カンボジア国教員養成大学設立のための基盤構築プロジェクト（第一年次）」本邦研修事業として、国際協力機構（JICA)とともに、平成30年9月11日から9月28日まで、カンボジアの教員を養成する大学で若者の育成にあたる大学の教員18名を受け入れ、カンボジア国四年生教員養成大学（Teacher Education College）設立のための科目別シラバス・教材の作成について指導、助言を行いました。

　研修は、科目別に本学教員と研修生が実習・討議を行い、研修最終日には成果発表会が行われ、閉講式では加藤久雄学長から、「本研修で得た成果がカンボジア国の教員養成機関の発展に寄与することを祈念すると共に、今後も奈良教育大学とカンボジア国との友好関係を継続していきたい」との挨拶があり、続いてJICAから研修生18名に終了証書が手渡されました（下記写真）。

　カンボジアには、基礎教育教員養成機関として、二年制の小学校教員養成校（Provincial Teacher Training College）十八校、中学校教員養成校（Regional Teacher Training College）六校が全国各地に配置されていますが、1970年代のポル・ポト政権時代に教師など多数の知識人が虐殺された影響が今なお残り、若い教員を指導する立場の人材が育っていないとの課題を抱えており、2018年度に新たにプノンペン及びバッタンバンの二か所に四年制の教員養成大学二校が設置されることが決まっています。

　本研修事業は来年度以降も引き続き実施される予定で、カンボジア国の国策に関わる事業として大きな期待が寄せられています。